6,510,000
国は俺から651万もの借金をしているらしい。そのうちの10万でも良いから、
リアルに俺に還元してくれ。
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ということで、今日はこの無駄に長く伸びた髪を、
切ろうかと、cut-cut-cutしに行こうかと、
近所の理容室を散策した。
いつも行っているところには、なんとなく嫌気が差した。
新しい自分を見に纏おうじゃないか。そう考えた、平成19年。
だが、現実は甘くなかった。
近くのショッピングセンター内の理容室では、
出入り口の辺を怪しく行き来している場面を、
受付の女の人にマークされ、眼が合う。
ヤツの目は、スズメを食うふくろうの目だった。
逃げた。一目散に車まで。
で、悩んだ挙句、結局自分で耳周りの髪をいじった。
でも、思い切りにかける俺は、
飛び出した毛たちを、ほんの数センチずつ切るのが精一杯で、
最終的に何も変わらないまま、無常にも時はすぎていった。
その後だ。俺の携帯電話が鳴り響いたのは。
竹澤(タケ)に拉致られる。
「面白いもんがあるから、うちにこいよ。」
その甘い一言にだまされ、
飯嶋の理容室に行こうという熱い思いは急激に覚めていった。
そして、気付いたとき、俺はヤツの家の前にいたんだ。
ヤツの家に着いたあと、彼はボクにこう言い放った。
「なんで用もないのに来るんだよ。」
自分から呼んで置いて、それはないんじゃないかと。
同じく被害者の一人にマイミクのあんぱんがいた。
彼の「面白いもん」に期待して集まった僕らに
かけられた言葉は、悲しいものであった。
いわば、だまされたのだ。
彼は暇つぶしの相手を探していたらしかった。
ヤツの家のソファーに寝転び、
彼の真実のかけらもない話に付き合わされた。
その後、行動的なアンパンの一言で、
とりあえず、することもないので、各地を転々とした。
ヤツ(タケ)が、群馬大学に行きたいといえば、
群馬大学に入り、卓球をしたいといえば、アリーナへ行った。
俺たちはカラオケに行きたかったが、
彼の前では極力「自分」を出さないために、
提案は極力さけたため、彼に振り回される展開になった。
最終的に行き着いたのは、ココスだった。
正直、何も食べたくなかった。
最初に出てくる水だけで、もうおなか一杯だった。
しかも、提案者であるタケはこういうのだ。
「俺はココスなんか来たくなかった。」
しかたなくフライドポテトを食べた。
あのポテトの脂肪分と塩分は、
確実に俺の体に悪影響を与えただろう。
こうしてその後は、ブルドッグ→SATYと、
無駄な寄り道の果てにその二箇所を巡った。
あんぱんの車の中では、
オーディオをひたすらいじった。
そして、これから再びやつの家へ向かわなければならない。
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そんなこんなで、
俺の髪を切る決意がもろくも打ち砕かれた一日であった。
そういえば、うちのトイレの便座が、最近ものすごく熱い。
このことは、春の訪れをぼくに感じさせてくれる。
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